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Rock名盤解説 File5. Dixie Chicken

 

Little Feat   1973

最初にこのアルバムの存在を知ったのは、
はっぴいえんどの最後のアルバム、
HAPPY ENDにリトル・フィートのメンバーが参加していたからです。
洋楽テイストふんだんのこのアルバムは、
日本のロックシーンの金字塔だと思っています。
ローウェル・ジョージというギタリストがクレジットされていて、
たまたま読んでいたギターマガジンに特集されていたので(汗)。
興味を持って、さっそくレンタルCDに借りに行きましたww
リスペクトしたものの源流を探ることが、
自分の音楽にプラスになると思っていたので、
当時はアホみたいに音楽聴きまくっていました。

このアルバム、ディキシーチキンは普通に聴くと、もの凄く地味です。
ハードロックのような派手なギターリフがあるわけでもなく、
特別にうまいボーカルがいるわけでもありません。
ただ、聴き込めば聴き込む程、このアルバムは味が出てきます。
単に、アメリカ南部音楽の豊穣さという表現では足らない、
独自の音楽性と計算されたリズム・・・。
もの凄くラフかと思うと実に緻密であったりします。

この時期のロックは、派手なアプローチをするバンドがバンバン出た時期でした。
レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、エアロスミス・・・。
解りやすく言えば時代はハードロックを求め、
ギターリフはどんどん進化していきます。
そういった流れに添うようにギターアンプの出力も上がっていき、
まさに音楽のインフレ化の進んだ時期でした。
そして、演奏するステージも巨大化し、ロックはどんどん産業化します。
そういった流れに対抗する為に、パンクが生まれます。

ただ、パンクは音楽的に解答がなかったように思います。
もちろん、観念的な部分やスタイルは確立したと思っています。
しかし、リフの複雑化に対する、
シンプルなロックへの回帰だけでは正直もの足りません。
そういったリスナーに対する答えが、このアルバムのサウンドだと思います。

その特徴ですが、華美にならないということにつきます。
70年代はまさにマーシャルの2段スタック全盛で、
どれだけ派手なリフやリードが弾けるかということに主眼が置かれていました。
これでもか!というくらいにリードでは手数が求められ、
テクニックがどんどん進化していきました。
そういったギターも嫌いじゃないんですが、
80年代ではもう食傷気味なんですよね。
スケールなんか、ハーモニックマイナーP5とか暗号みたいで(笑)。
対照的に、ローウェル・ジョージはテクニックはあるのに、
腹八分目の良さを追求します。
ギターは、きちんと主張していますが必要以上に弾きすぎません。
バンドのアンサンブルを壊すようなリフも弾きません。
スライド弾いてても、曲を引っ張るというよりも、
流れにマッチさせます。
アンサンブルにこれだけ溶け込むオブリやリードというのは、
ちょっと他には見当たりません。
90年代になるとこういったギターが主流になってくるのですが、
それより20年も前にこういうアプローチをしているのが、
非常に興味深いです。
ちなみにこのローウェル・ジョージは、
フランク・ザッパのバンドに参加してた程のテクニシャンです。
リトル・フィートではボーカルも担当していたバンドの中心人物です。
テクニックをひけらかすことが、
音楽性の良さに繋がらないことが解っていたので、
こういうギタープレイをしていたのだと思います。

使用ギターはラージヘッドのストラトキャスター(1970年代)、
アンプは特注のダンブル。
それにMXRのダイナコンプをかけ、基本フィンガーピッキング。
スライドギターが得意でアコギも結構うまい。
トーンはまあまあ歪ませてます。ボリュームは控えめですが。
メイン・ボーカルもローウェル・ジョージが担当しています。
ハードロックのボーカルが声の高さを競っていた時代に、
こういう味のある朴訥な声ってなんかほっとします。
天才バカボンのようなニール・ヤングと双璧です。

ライブの映像があるので観てもらえれば解りますが、
冴えない田舎のにーちゃんって感じの人です。
これがこのアルバムでブレイクするんだから、
70年代初期って素晴らしいです。
もし日本だったらフロントマンのこのルックスでアウトでしょうね(笑)。

ベースは、2枚目までのロイ・ベストラーダの後任であるケニー・グラッドニー。
ツイン・ギターの一翼を担うポール・バレアが脇を固め、キーボードにビル・ペイン。
ドラムにリッチー・ヘイワード、パーカッションにサム・クレイトンというメンバー構成。

このメンバーの中で奇妙なのが、ドラマーのリッチーですね。
前作、セイリン・シューズと違ってちょっとファンクな感じのドラムを叩いてるんですが、
なんというか、癖が独特なんですよ。
ここに、ケニーのベースが乗り、更にローウェル・ジョージのギターが入るわけだから、
なんとも言えないグルーブになるんですよね。
決してかっちりしたリズムではないんですが、妙にグルービーなサウンド。
ちなみにディキシー・チキンのプロデューサーはローウェル・ジョージ本人がやっています。

アルバムの構成としては、
タイトル曲のDixie Chickenはニューオリンズファンクの影響を受けたノリのいい曲。
2曲目のTwo Trainsでもファンクなノリは続きます。
3曲目のRoll Um Easy、これが痺れます。
地味なバラードで時間もたった2分30秒なんですが、
これぞローウェル・ジョージといった暗さがなんとも言えないです!

そして、4曲目ではタメを重視した曲調のOn Your Way Downです。
このまま5曲目もなぜか同じ路線のアーティスティックな曲で、
6曲目は明るめのFool Your Self、そして7曲目にWalkin' All Nightに繋げます。
実は、このWalkin' All Nightが結構キモでめっちゃカッコいいロック曲なんです!!
すなわち、アルバムの3〜5で6,7曲目のピークまでに盛り上げていってるんですね。
しかも1曲、1曲がクオリティの高さを示しながら。
8曲目もファンク調で9曲目のJulietteではなぜか日本チックなバラード。
そして最後の曲はなんとインストです。

このアルバムの流れは聴いていて非常に気持ちがいいです。
こういう構成でアルバムを作った、
ローウェル・ジョージのプロデューサーとしての力量はたいしたものだと思います。

当時のロスのシーンを席巻したリトル・フィート、ぜひ聴いてみて欲しいです。


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